ハンマードリルもSDS-Plusロータリーハンマーも石材に打撃を加えて穴をあけられるが、想定する作業は異なり、DEWALT、Milwaukee、Makitaの仕様ページを見るとその差がよく分かる。このガイドは各メーカーの製品ページと、Milwaukeeの1機種について小売店が掲載した仕様一覧に基づく。Torque Digestが自ら試験した結果は含まれていない。

二つの打撃方式

ハンマードリルは通常のチャック式ドリルに、回転へ素早く軽い打撃を加える機構を足したものだ。Milwaukee M18 FUEL 1/2インチハンマードリル/ドライバー(2904-20)が典型例である。The Power Tool Storeの仕様一覧では、毎分0から33,000回の打撃、最大トルク1,400 in-lbs、1/2インチのオールメタルラチェットチャック、全長6.9インチ、本体のみで3.3 lbsとされる。

SDS-Plusロータリーハンマーは仕組みが違う。ビットはチャックで挟むのではなく差し込む方式で、はるかに低い頻度ではるかに大きなエネルギーで打撃する。MakitaのXRH01Tキットのページには、毎分0から4,700回の打撃と1.7 ft.lbs.(2.4 J)の打撃エネルギーが載っている。DEWALT DCH273Bのページは2.1ジュール、Milwaukeeの2915-20のページは毎分4,600回で3.6 ft-lbsだ。

毎分打撃数の棒グラフ:Milwaukee 2904ハンマードリルは33,000、Makita XRH01は4,700、Milwaukee 2915は4,600

ハンマードリルの毎分打撃数は二つのロータリーハンマーよりはるかに高いが、ロータリーハンマーは一打ごとのエネルギーがずっと大きい。数値は上記のメーカーページと小売店の一覧による。

数値が示すこと

  • 打撃数:ハンマードリルは33,000 BPM、ロータリーハンマーは4,700と4,600。軽い打撃を多数か、重い打撃を少数かの違いだ。
  • 打撃エネルギー:Makita、DEWALT、Milwaukeeはロータリーハンマーの値を公表している。ハンマードリルの一覧には記載がない。
  • 回転数:Makitaは最大950 RPM、DEWALTは1,100 RPM、Milwaukeeの2915-20は800 RPMで、ハンマードリルの一覧は2,100 RPMまで。
  • 大きさ:MakitaはXRH01Tをバッテリー付きで7.2 lbs、長さ12-7/8インチとしている。ハンマードリルの一覧は本体のみ3.3 lbs、6.9インチ。
  • 能力:Makitaはコンクリートの穴あけを最大1インチ、最適範囲を3/16から1/2インチとしている。Milwaukeeは、M18 HIGH OUTPUT XC6.0バッテリーで2915-20が1回の充電で5/8インチ×3インチの穴を最大50個あけられると述べるが、これはメーカーの主張であり実測値ではない。
  • モード:Makitaは回転のみ、回転と打撃、打撃のみ。DEWALTはドリル、ハンマードリル、はつりを選ぶダイヤルを挙げている。

向いている人

  • アンカーを時々打つ住宅所有者:ハンマードリルは普段使いのドリル/ドライバーを兼ね、軽い石材作業に対応する。Milwaukeeの一覧には石材の能力が載っていないため、購入前にビットの径とチャックを確認したい。
  • コンクリートに多数の穴をあける電気工事士や施工者:仕様ページはロータリーハンマーを前提に書かれている。粉じん対策も重要で、MakitaはDX01 HEPAアタッチメントを別売とし、DEWALTはDCH273BがDWH303DH集じん機との組み合わせでOSHA表1に適合するとしている。
  • 地下室やガレージを改装する本格派のDIY:ロータリーハンマーはエネルギーが大きいが重くなる。7.2 lbsと3.3 lbsを比べ、頭上で構える頻度を考えたい。
  • チームや車両単位の購入者:DEWALT 20V MAX XR、Milwaukee M18、Makita 18V LXTのいずれかのバッテリー規格に揃えるほうが、小さな仕様差より重要なことがある。バッテリーをチームで共有できるためだ。
  • 予算を抑えたい初めての購入者:ハンマードリル1台で穴あけとねじ締めを兼ねられ、ロータリーハンマーは2台目の専用工具になる。

購入前に

ここで使ったのは米国のページで、価格は載っていない。カナダと米国の最新価格は小売店で確認してほしい。本体のみかキットかも要確認だ。DEWALTのページはDCH273Bにバッテリーと充電器が付かないとしており、MakitaのXRH01Tキットは5.0Ahバッテリー2個、充電器、ケースを含む。DEWALTとMakitaはどちらも3年の限定保証を掲げている。