コードレス工具のバッテリーラベルは、まずアンペア時(Ah)という一つの数字を大きく示し、多くの購入者は単純な大きさの目安として読み取ります。各情報源は、実際にはもう少し複雑だと一致して述べています。Ahは蓄えられた電荷を表し、稼働時間は電圧や作業負荷にも左右され、大きなバッテリーは重負荷での工具の挙動も変えうるからです。本記事は、ToolGuydの2本の解説記事、Pro Tool Reviewsが公開したドリル比較、そしてDEWALTの20V MAX 5Ahバッテリー(型番DCB205)の公式製品ページをまとめたものです。
アンペア時の数字が意味すること
ToolGuydはアンペア時(Ah)を電荷容量の尺度と定義しています。理想的な条件では、1.0Ahのバッテリーは1.0Aを1時間供給できます。ToolGuydは、4.0Ahのバッテリーは2.0Ahのバッテリーの2倍を超える稼働時間を出せることがあるものの、設計次第だと付け加えています。また、大きなバッテリーは出力に余裕を持たせられる可能性があるが、通常は2倍の出力にはならないとしています。
ワット時のほうが比較しやすい理由
ToolGuydは、電圧方式が異なるとAhだけでは誤解を招くと主張しています。ワット時(Wh)で表すエネルギーは、電圧にアンペア時を掛けた値だからです。同サイトの例は次のとおりです。
- 18V 4Ahは72 Wh、18V 5Ahは90 Whで、25%多い。
- 24V Max 4Ahは96 Wh、40V Max 2.5Ahは100 Wh。

ワット時で表すエネルギーは電圧にアンペア時を掛けたものです。同じ電圧なら、5Ahのバッテリーは4Ahより25%多くのエネルギーを蓄えます。
電圧表示には注意が必要です。DEWALTはDCB205のページで、20V MAXは無負荷時の最大初期電圧であり、公称電圧は18ボルトだと明記しています。ToolGuydは18V 5Ahを約90 Wh、同じ容量の20V Max表示は最大電圧で計算すると約100 Whとしており、読者コメントでもメーカーごとにWhの基準が異なると指摘されています。比較するときは、すべてのバッテリーで同じ基準を使ってください。
公開されたドリル比較の結果
Pro Tool Reviewsは、同じMakitaドリルドライバーで、Makita 18V LXTの2.0Ahと5.0Ahのバッテリーを比較し、重ねたOSBと未処理の2x4材への穴あけ時間を計測しました。報告されたすべてのテストで5.0Ahのほうが速い結果でした。
- 1インチのオーガービット:4.33秒対4.48秒
- 1インチのスペードビット:3.59秒対4.00秒
- 1 1/2インチのセルフフィードビット:10.28秒対12.08秒
- 2 9/16インチのセルフフィードビット:11.26秒対14.60秒

Pro Tool Reviewsが計測した、5.0Ahと2.0Ahのバッテリーでの穴あけ時間(秒)。ビットの要求出力が大きいほど差が広がります。
Pro Tool Reviewsは、Ahは出力に影響し、作業の負荷が高いほど差が広がると結論づけました。2.0Ahは5セル、5.0Ahは10セルで、負荷が多くのセルに分散されると説明しています。軽作業には軽量化のため小さいバッテリー、中程度から重作業には大きいバッテリーを勧めています。ただし1本の工具と1組のバッテリーによる結果であり、一つのデータ点として扱うべきです。Torque Digestはこれらのバッテリーをテストしていません。
どんな人に向いているか
- プロの職人: Ahが大きいバッテリーは稼働時間が長く、Pro Tool Reviewsによれば負荷の高いビットでも作業が速くなります。手に持った重さを確認し、予備を用意してください。
- 本格的なDIY愛好家: 5Ahのバッテリー1個で週末作業の大半をまかなえます。複数ブランドを混用するなら、電圧表示の基準を確認してください。
- 初めて購入する人: 工具単体にはバッテリーが付かないため、キットのバッテリー容量を見てください。Pro Tool Reviewsは軽作業なら小さいバッテリーで十分としています。
- 予算を抑えたい住宅所有者: 小さいバッテリーは安く軽量です。すでに持っている工具に合うか確認してください。
- すでにプラットフォームを使っている人: 同じ方式にとどまり、方式内ではAh、方式間ではWhで比較します。
- チームの購買担当: 電圧方式を一つに統一し、Whで比較し、まとめ買いの前に各メーカーの電圧表記を確認してください。




